幼児が夜中に足が痛い!病気かも?危険な成長痛、安全な成長痛

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「夜泣き?何かの病気?」
「病院行ったほうがいいの?」
「成長痛って何?」

幼児が夜中に突然「足が痛い!」ギャーと大泣き。
すごい泣き方なので親がびっくりしてしまいオロオロと不安になります。

夜泣きなのか?病気なのか?分からず朝をむかえ、朝になるとケロっと忘れたり痛む場所が変わったりしているのですね。

こういった場合ほとんどは、いわゆる「成長痛」です。

しかし、

まれに”がん”などの重大な病気が隠れていることもあるのであまり簡単に考えないほうがよいのです。

成長痛とは

2歳や3歳~11歳あたりまでの幼児・子供に起きる、夕方~夜中の30分~1時間の“足”や“腕”の痛み。
夜泣きと間違われることも多い。

よく一緒にされる「オスグッド シュラッター病」とは別です。

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ここが間違い!ネット検索で調べる「成長痛」

「成長痛」で検索すると、さまざまなウェブサイトやブログが見つかります。

しかし、

そのサイトの管理人様は実際に医療現場で成長痛の子供をみているのでしょうか?

実際に痛がるお子さんをみていないのに、ただ「他のサイトの情報をコピーして移しているだけ」と疑問点を多く感じるウェブサイトがとても多いので注意してください。

たとえば・・・

  • ネットで検索すると「2歳や3歳~7歳あたりまでに多い」とありますが、実際には11歳あたりまでみられます。
  • 「夜は痛むが朝は痛くないというのが成長痛の特徴」と言われていますが、しかし実際には昼間も痛がるお子さんは多いですし、夕方に痛みを訴える子もいます。
  • 痛む場所は「股関節~太もも~膝~足」あたりと言われていますが、これも実際に痛がるのは脚だけではなく「腕~手」を痛がるお子さんもいます。
  • 原因についても、「急激に成長するので痛む」と書いてあるサイトが多いのですが、実際に複数の整形外科医に確認すると「人間の体は、激痛を起こすほどの勢いで成長することはない」と言われます。
    痛みは身長が伸びるからではないのですね。

また、
実際に親御さんに聞くと「この子、日中はよく動き回っています」というお子さんに成長痛は多いです。

ですから、
「激しい動きによる負担説」は有力かと感じます。

または、
成長の過程での振り幅によるもの。

つまり、
赤ちゃんの多くはO脚
 
徐々にX脚となり
 
やがて真っ直ぐに
 
5~8歳ごろに安定

という過程を経て発達していきます。この“振り幅”による痛みの発生ですね。

さらに、
「精神的なものによる説」として 、まだ未成熟で動きの多いお子さんは日中の動きによる負荷を消化しきれず情緒が不安定に。それが体に現れてくる。というものも有力です。
(保育園や幼稚園に行きはじめた緊張感。弟や妹が生まれて甘えられない。お母さんが働き始めて一緒にいる時間が激減した。など)

あるいは、
自分で気が付かないうちに負ったケガなどの時もありますし、冷房やエアコンなどで冷えて痛みを起こすお子さんも。

結局のところ、
「成長痛」の定義は難しく未だにハッキリと解明はされていないのが本当のところなのです。

どうすればいいの?対処法は?

さすったりしてあげると安心して寝てしまうお子さんも多いですね。

痛むところをギュッギュッっと握るようにしてあげると「気持ちいい」 と、落ち着くこともあります。
※ 当然ですが”適度”な強さで。

少しでも落ち着くようなら、「湿布(シップ)」や「温める」は自由に行って大丈夫。

お子さんの訴えもよく聞いてあげて安心できる雰囲気をつくり、親がジタバタしない(なかなか難しいですが・・・)

上記のような「さする」「ゆっくりやさしく”もんで”あげる」などのスキンシップも大切です。

このようなことを行っているうちにお子さんは眠ってしまう事が多いです。

病院に行ったほうがいいの?

基本的に以下の時は心配はいりません。

  • 「痛い」とは言うが、他には問題なさそう
  • 普段と同じように動きたがる

注意したいのは以下の時です。

  • 1日中何度も痛がる
  • 痛みが何日も続く
  • 手や足をかばう、足をひきずる
  • いつもと比べて体調が良くない
  • 背中、腕も痛がる
  • 痛がるところが腫れている、熱感がある

このようなときはスグに病院へ行って下さい。
”がん”などの病気も考えられるからです(骨・軟部腫瘍、骨端症、骨髄炎、白血病など)

わたしが経験した「ただの成長痛ではなかった例」

1:白血病だった例(4歳 男児)

来院したときの訴え

  • 左足の痛み
  • 38度くらいの熱がある
  • 顔色がやや悪い
  • 足の腫れや発赤は無し
  • 意識はハッキリしている
  • レントゲンは異常なし

この日は「貼り薬」「解熱鎮痛剤」を処方。
翌日は痛みも熱もおさまる。
しかし、3日ほど経つと再び発熱と痛みが発生。その後も持続しているため専門医へ紹介。
骨髄検査などから「急性リンパ性白血病」と診断される。

2:骨肉腫(骨の癌)だった例(8歳 女児)

来院した時の訴え

  • はじめは運動した後に足を痛がるだけだったが、やがて安静時も痛がるように
  • 膝~太ももに腫れと熱感がある
  • ひざが曲がりにくい
  • 体温は平熱
  • レントゲンで骨の異常あり

すぐに専門医へ紹介。診断は「骨肉腫」

まとめ

幼児が(特にぶつけたりもしていないのに)夜間に脚を痛がり泣き叫ぶときは、ほとんどが「安全な成長痛」です。

しかし、
だからといって「全てがそうだ」とは限りません。

何でも手遅れにならないうちに対処すべきです。

まずは整形外科でいいと思います。専門ですので。

上記のような症状があるときは、ためらわずに整形外科を受診してください。

医師の指示に従い「画像検査」「血液検査」などを受けて下さい。

また、診察では「しびれ、変形、腫れ、歩けないほどの激痛」などの症状がないと真剣に診てくれない医師もいるので、親から見て上記のような症状があり「確実におかしい」という場合は、そのことをハッキリ伝えて下さい。

異常が認められたら、「骨・軟部腫瘍専門医」「小児がん専門の小児科医」を紹介してもらって下さい。

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