失敗しない杖の選び方3つのコツ | 膝痛を悪化させず歩くために
杖(つえ)やステッキがほしいけど
「選び方が分からない」という方へ
間違った購入をしないためのアドバイスをご紹介します
「あなたにピッタリの杖」を買うことが出来れば
立ったり座ったりや、歩行がラクになり
きっと外出や旅行も楽しくなるでしょう
杖(ステッキ)のかたちを選ぶ
使用方法や使う方の体の状態によっていくつかの基本形があります
「なぜ杖が必要なのか」「どのように使いたいのか」
ここをハッキリさせておきます
以下の3つが一般的な形です
■ T字杖
- 安定性・強度は一番低いが、
大袈裟にならないので、さりげなく持てる - 持ち運びに便利
下の写真のように、折りたたみ式で携帯して持ち歩けるものも多い - おしゃれなデザインも多い
(女性やデザインにこだわる方にはうれしいですね) - 歩きが安定しない方や、すり足で歩く方には不向き
杖の正しい持ち方・歩き方についてはコチラで
■ ロフストランド杖(ロフストランドクラッチ)
- 前腕部支持型杖(ぜんわんぶしじがたつえ)とも言われる
- 手の力の弱い方に適している
- カフ(グリップの上にある輪っか)と、グリップ部の両方で支えるため
T字杖より安定する
■ 多点杖(4点杖)
- 台座がある分、安定性は一番良い
- 一本杖ではフラついてしまったり、麻痺のある方に
- 反面、デコボコ道や階段では使えないこともあるので屋内使用に向いている
- そのままどこにでも立てておけるので、手すりがわりにもなる
- 時に立ったり座ったりで痛む方は重宝する
- 形が大袈裟なので抵抗のある方も多い
長さを選ぶ
長さが合わないと歩きにくいばかりか転倒の危険もあります
以下2つの方法で長さを決めます
- 地面から大転子(大腿骨の付け根の横でっぱり)までの長さ
※ふだん履く靴を履いた状態で計ります - 杖の先を斜め前方についたときに、ヒジが30~40度曲がっている長さ
※腕が最も踏ん張れる角度です
「腰が曲がっている方」については
背を”軽く”伸ばして腕を下げ、
そこから肘を曲げた状態での長さが基準になります
そこから、
本人が「一番使いやすい」と言う長さで調整します
持ちやすさ
ご自身と杖の唯一の接点が「握り(グリップ)部」です
ここがしっくりこないと「使いにくい杖」になってしまいます
握りの形が手で持ちやすく、まっすぐ前方を向いているもの
うまく握れないまま歩行していると
転倒や手首を痛めるなどの思わぬ弊害が出てきます
※ 使用者の80%が知らない杖の正しい使い方・歩き方で詳しく解説しています
その他、知っておいた方が良いこと
- どんな杖でも、ある程度の「慣れ」は必要
「杖の正しい持ち方・歩き方」もご覧ください - 故障・グラついている商品もあるので、購入の際に「保証付き」か確認を。
返品、交換、修理などにも対応してもらえます - 杖を頼りすぎて体重をかけ過ぎると腕が痛くなってしまう方も
- 杖の先ゴムはすり減っていきます。すべったりして危険なのでマメに点検しましょう
- 病院では、つえの事を「クラッチ」と呼ぶ事もあります。覚えておきましょう