知っておきたい湿布のこと7つ | 注意や効果的な貼り方、使い分け

  • LINEで送る

整形外科や整骨院で出されることの多い「シップ薬」「貼り薬」
近所のドラッグストアなどでも手軽に買うことができます。

しかし、間違った使い方で副作用を起こしてしまう方もいるのです。

「皮ふが黒ずむ」
「“水ぶくれ”になってしまった」
「妊婦さんが使って胎児に影響が出た」
「喘息(ぜんそく)が誘発された」
「赤くなった」
などですね。

外出時に貼らないほうが良い湿布とは?

「市販の湿布」と「病院で処方される湿布」の違いは?

肌色の薄いテープと、白く厚みのある湿布、どちらが効くの?

患者様によく聞かれる「湿布について知っておきたい事」をまとめました。
参考にしていただければ幸いです。

スポンサーリンク

温感と冷感の使い分けは?

現場で最も多く聞かれる質問がこれです

「”温かいの”と”冷たいの”どちらがいいんですか?」

基本的に
「ぶつけた」「ひねった」「腫れている」「熱をおびている」などの、いわゆる「急性の炎症」には冷感をおすすめしています。
「捻挫」や「骨折」などもこちらです。

一方、
急性期を過ぎた「 慢性的な痛み」や、「こり」に対しては温感ですね。
血流を良くする効果があると言われているからです。

しかし、実際には「精神的な安心感」を期待して処方する場合も多いですね。

つまり、現場の医師たちは使い分けにそれほど神経質ではありません。割とアバウトです。

したがって、
迷う場合は「楽になる方」「痛みが緩和される方」で大丈夫です。

※喘息の既往歴のある方は事前に医師にご相談下さい。湿布剤によっては「アスピリン喘息」を誘発する可能性があります。
また、妊娠中の方にも注意していただきたい点があります。

湿布がはがれやすい原因とは

「ズボンの下でいつの間にかはがれてしまう」

「朝起きると湿布が丸まって無くなってしまう」

など、湿布のはがれやすさに悩む方も多いようです。

湿布薬を、大きく2つに分けると、

・白い厚めのタイプ(パップ剤)
湿布パップ剤

ミルタックスパップ、ステイバンパップ、モーラスパップなど

・肌色のテープ状のタイプ(テープ剤)
湿布テープ剤

モーラステープ、ロキソプロフェンNaテープなど

白い厚めのタイプがはがれやすく、テープタイプのものがはがれにくいようです

はがれる原因として、以下の事が考えられます。

  • 汗をかく
  • 貼り直したりする
  • 貼る患部が汚れていたり、クリームを塗っている
  • 関節など動きの多い部位である
  • 製品が古い(時間が経ったものは粘着力も落ちています)

はがれにくいはり方

■貼る患部への対策

  • 貼るところをキレイにしておく(汗やクリームなど)

■湿布への対策

  • シップ固定用粘着シートを使う(シップ全面をテープで覆う)
    ※商品名「メッシュバン」など
  • 角を切って丸くする
  • シップに切り込みを入れる

はがれにくい湿布
切り込み例:ひざのオモテに貼る

はがれにくい湿布膝裏
切り込み例:ひざのウラに貼る

また、上でも説明しましたが、はがれにくいのは「テープ剤」です。
お風呂に入ってもはがれない時もありますので。

効果的な貼り方

残念ながら、テレビCMのように湿布の「タテ貼り」や「ヨコ貼り」によって効果が変わるということは現場ではあまりありません。

むしろ、
お風呂にゆっくりつかって血行を良くし、関節や筋肉を温めてやわらかくしてから貼ると効果的です。
※「ぶつけた」「腫れている」「熱をおびている」などの急性の炎症は温めないで下さい

さらに、
湿布の効果の「持続性」は知っておいたほうが良いと思います。

効果の持続性は、長くても8時間くらいです。

たとえば、朝8時に貼ったら、夕方には効果が薄れてきます。

それ以上貼り続けても効果は期待できませんし、“かぶれ”の原因にもなってきますので「朝と夕の1日2回」をオススメしています。
(ジクロテクトテープなどは、1日1回で良いとされています)

かぶれやすい方は、数時間の間隔をあけて貼るか、皮ふと湿布の間にガーゼを1枚はさみます。

この場合、湿布がはがれてしまうので、上から紙テープなどで抑えるか、薄く包帯を巻いておきます。

「肌色の薄いテープ」と「白く厚みのある湿布」どちらが効くの?

薬は、同じ効能を目指して作られていても、なぜか人によって「効く」「効かない」が出て来ます。
「ジェネリック医薬品」などですね。

しかし、だからといってあまり神経質になることはなく、上で解説したように「楽になる方」「痛みが緩和される方」で大丈夫です。

「医薬部外品」や「第二・第三類医薬品」の効きの違いは?

ネットやドラッグストアで購入するときに「おや?」っと不思議に思った方も多いのではないでしょうか?

同じような湿布薬でも、
「医薬部外品」「第二類医薬品」「第三類医薬品」などさまざまに分類されています。

効き目が違うのでしょうか?

以下のように考えて下さい

■医薬部外品
その名のごとく「部外品」
「痛み止め成分」などは入っていません。入っている成分は「予防程度のもの」と思って下さい。
そのため、医師の「処方せん」が無くても購入できます。

■「第二・第三類医薬品」
これについては、「効き目」というよりは「副作用などの危険性」によって分けられていると思った方がいいでしょう。

つまり、「リスク」の大きさによって「第一」「第二」「第三」に分類されています。

第三類は「栄養ドリンク」などが該当していますので、コンビニなどでも気軽に購入でき、副作用などのリスクは少ないです。

第三類より第二類、第二類より第一類の方が「 注意が必要な成分」が入っていると思って下さい。

「市販の湿布」と「病院で処方される湿布」の違いは?

これは、基本的に同じです。

「飲み薬」ほどの微妙な効果の違いは湿布では感じられないようです。

実際に、成分を比較してみてもそれほどの違いはありません。

ただ、先にも申し上げたように、
同じような効能を目指して作ったくすりでも個人差で「効きの違い」を感じる事はあります。

特に湿布に関しては「プラシーボ効果※」も関係しているかとは思われますが定かではありません。

※プラシーボ効果:「思い込み」によって効いてしまうこと。
(例:ただの水を「薬」だと思い込ませ飲ませると、実際に鎮痛効果が上がってしまう実験結果など)

皮ふが黒ずんだり水ぶくれになったりの副作用

「ケトプロフェン」という成分を使ったシップ剤は、光線過敏症(副作用の事:日光に当たると皮ふが黒ずんだり赤くなったり、場合によっては水ぶくれを起こす)があるので「外出時」や「肌を露出する夏場」には控えたほうがよいでしょう。

ケトプロフェンを使用している製品
 ⇒モーラスパップ・モーラステープ、ミルタックスパップ、オムニードケトプロフェンパップなど

その他、

  • 湿布特有の”におい”が少ないのはテープ状のタイプ
  • 貼って目立ちにくいのも肌色のテープ剤(ただし外出時や夏場は注意)
  • 「テープ剤・白い厚めのパップ剤」共に、あくまで痛みなどを表面的に緩和したにすぎず、根本的な治療ではありません(対処療法)
    特に膝に関しては、普段の生活から見なさなくてはいけないことも多く、あまり湿布に頼り過ぎるのも考えものです。
  • LINEで送る
スポンサーリンク

サブコンテンツ

このページの先頭へ