膝を強打したら痛みや腫れが | 骨折と打撲の違いはココだった

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「転んで膝を強く打った。曲げ伸ばしに痛みがある」
「ひざを強打した。腫れてるけど歩けるから大丈夫?」

病院へ行ったほうがいいのか?
時間が経過したら治るのか?
なかなか分かりにくいところですよね。

ここでは、
実際の現場で「骨折か?ただの打撲か?」どうやって判別、見分けているのか?
わかりやすく説明していきます。

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「ひびが入った」と「折れた」は同じもの

病院でみてもらうと、「ヒビ」であっても「骨折」という診断名がつきます。

「骨折!?・・・ヒビじゃないんですか?」
と、よく質問されますが、これは、専門的には「骨の連続性が断たれた状態」を全て”骨折”とみなしているためです。

つまり、「ひび」であっても、病院や接骨院では「骨折」と言い表します(「ひび」という病名はありません)

ですので、ここでも『骨折とヒビは同じものという前提』で説明していきたいと思います。

原因は?

まず受診された方に聞くのは
「何をやりましたか?」

つまり、
「強打した」「捻った」「走った」などの痛めたきっかけです。

そこで
「特に何もやっていない」
「歩いていたら段々と痛くなってきた」

などは「まず骨折などは無いな」と考えます。(疲労骨折はあり得ますので別の機会に解説します)

逆に、
強い外力(強打、打った、ぶつけた等)の時は「骨折があるかもしれない」という視点で注意深く診ていきます。

いつから痛いのか?

たとえば
「1ヶ月前に膝を打った。
痛くないのでほうっておいたが、昨日から痛くなってきた。」

なども”骨折ではない”と考えます。

骨折なら、打った直後から持続的に痛むからです(痛み方の強弱はありますが)

逆に、強打した直後から痛くても、それほどの痛みでなければ骨折とは考えにくいです。

期間の目安として、
「1週間も痛みが続いている、良くならない」という場合は骨折があるかもしれません。

痛みの目安とは?

あくまで「目安」で、ひとつの判断材料でしかありませんが
骨折(ヒビ)か?打撲か?の「痛みの判断目安」を書いておきます。

関節部分なら、実際に曲げて動かしてみると・・・

打撲の場合

  • とりあえずは動くし、動かした痛みもほとんど無い
  • 動くし曲げられる。でも、かなり痛む

骨折の場合

  • 少ししか動かせず、痛みも強い
  • 激痛で、まったく動かせない

ハッキリした線引きは難しいのですが
上記のなかで、

「動くし曲げられる。でも、かなり痛む」
「少ししか動かせず、痛みも強い」

は、グレーゾーンです。

つまり、
「骨折」も「捻挫」も「打撲」もあり得ます。

また、
「強打」「ねじった」などの原因から察すると「靭帯損傷」もふくまれますから、ますます判別は難しくなってきます。

しかし、
以下のような状態なら「骨折」「靭帯の断裂」の可能性が高いですから、早めに病院へ行ってください。

  • 日数が経っても痛みが引かない
  • むしろ、痛みがひどくなってきた
  • パンパンに腫れて、内出血もしている

痛みの質

「痛みの質」というのも、あまり聞かない言葉です。
これはわたしがよく使う言葉なのです。

実際に骨折を経験した方は、
「普通の捻挫や打ち身とはちょっと違う痛みだった」と言います。

つまり、「痛みの質」が違うのです。

これは、感覚的な部分なのでうまく文字で表せませんが、あなたの、今、感じている痛みをよく見つめてみて下さい。
「ちょっとぶつけた時とは違う感覚の痛み方」ではありませんか?

また、
「痛みがなかなか引かず、何か”おかしい・・・”と感じた」と言う方も多いです。

「痛み」は、本人にしか分からないものなので、どうしても「あいまいな 表現」になってしまいますが・・・・

「腫れ」を見るときのコツとは

「腫れ」は外見上わかりやすいため、判別にはよく用います。

コツは、
「怪我していないほうの足と比べてみること」です。

反対側の同じ部分と比べると「どのくらい腫れているか?」が、よく分かります。

腫れが強ければ強いほど「骨折」「靭帯損傷」などの可能性が上がります。

また、
打撲は「強打した部分だけ」プクッと腫れます。
骨折やじん帯損傷は「ひざ全体」が腫れる傾向にあります。

反面、
「あまり腫れない骨折」もあります。

例:「小さな骨折」「膝の皿(膝蓋骨)のヒビ(不全骨折)」など

内出血・紫の変色・青アザ

これも見た目で分かりやすいですね。

これも、変色が大きければ大きいほど「骨折」「靭帯損傷」などの可能性があります。

しかし、
やはり骨折でも変色がみられない事もありますので、あくまで、ひとつの「目安」です。

骨折で歩くことは出来る?

「骨折したら歩けないはずだ」という方がいますが、これはあてになりません。

もちろん「大きな骨折」でしたら歩く事は困難でしょう。

しかし、実際に足を骨折している方が歩いて病院まで来る事は日常茶飯事です。

アキレス腱を切っても歩けてしまうのです。

「歩けるから骨折してないな」という考えは危険です。

じゃあ、どうすればいいの?

とりあえずの応急処置です。

捻挫でも打撲でも、さらには骨折でも、「当て木(シーネ)」をあてて包帯で固定しておけば間違いありません。

実際の病院の応急処置でも、痛みが強い場合は(骨折ではなくても)固定はします。

このような当て木・シーネ(楽天)なら ¥500 以下で買えるので家庭でも1つ置いておけば応急処置として十分に使えます。
これは、接骨院で使っているものと同じものです。

スポーツをしている人がいる家庭ならば、ひとつ置いておけば”いざ”という時安心です。

指などの小さい関節にはこちらのシーネ(楽天)を。

これらを包帯で巻いて固定します。

包帯でしたら 100円均一でも売っています。

100円均一でも大丈夫ですが、病院でも使うこちらの耳付包帯(楽天)ならしっかりしていますので、洗濯して繰り返し使うことも出来ます。
※伸縮性の伸びる包帯では固定力が弱くなってしまうため、必ず「綿の包帯(伸びない生地)」で巻いて固定してください。

■包帯の太さ – 最適な幅の目安とは(3列、4列など「列」で幅の広さをあらわします)

  • ひざに最適な幅 ⇒ 3列の包帯(幅:約10センチ)
  • 指に最適な幅 ⇒ 6列の包帯(幅:約5センチ)

これらはもちろん応急処置ですので、医療機関で正しい診断を受けましょう。

レントゲン検査の盲点とは

レントゲン検査は家庭では出来ませんが、医師も最終的にはこれで診断するしかありません。

まれに、レントゲンだけで診断が難しい時にはCT検査を行うこともあります。

しかし、
CT検査機器は街の診療所には置いていない場合が多く、紹介状を持って施設の完備された大きな病院に行かなければなりません。

また、
ひとくちに「レントゲン検査」と言ってもなかなか奥が深のです。

本当は骨折しているのに、
「A病院」では「ただの打撲ですね」
「B病院」では「 骨折しています」と、診断がバラバラになることがあります。
これは、レントゲン(X線)検査が影響していることが多いのです。

分かりやすい骨折は、普通の撮影で十分診断できます。

しかし、「レントゲンで写りにくい骨折」の場合、
撮影の時に、あらかじめ「骨折しているならこの辺りだろう」との予測のもとに「撮影角度」や「手足の位置」などを微調整するサジ加減が求められます。

このあたりは、レントゲン技師や担当医の「カン」「経験」がものをいいます。

これが出来るレントゲン技師は、医師から重宝がられているはずです。
診断が容易になりますので。

ですから、
病院で「骨には異常ありません」と言われたにもかかわらず
痛みがさらにひどくなっているような時には、別の病院で診てもらうことも必要です。

さきほど言ったように「専門医でも”見のがし”はある」のですから。

まとめ

色々と書きましたが、
「骨折か?打撲か?」最終的には「専門医を受診して検査を受けて頂く」という方法が、
一番確実です。としか言いようがありません。

「なんだ、そういうオチか」と、がっかりしないでください。

今回書いたような判別(診断)は、実はとても難しいものなのです。

専門医でも困難な時があります。

見た瞬間に「これは骨折だろう」と確信したものが、レントゲン検査などを行ってみると「骨には異常が無かった」ということもあります。

逆に、
「骨折はない。打撲だろう」と判断しても、検査でヒビなどが見つかることもあります。

これは、
「医師の読影力」(レントゲン写真を正確に見定める経験とカン)
「レントゲン技師の腕」(レントゲン技師の骨折に対する知識と経験とカン)によっても、かなり左右されます。

つまり(あってはいけないことですが)「骨折の見のがし」も、実際には起こっています。

プロでさえ、そうなのですから、(正直にお話ししますと)みなさんが、病院へ行かずに判断するのはこの辺が限界なのかもしれません。

痛みが強ければ強いほど、
腫れが酷ければひどいほど、
変色が激しいほど
病院で診てもらうことがベストです。

「病院は何科を受診するべきでしょうか?」

という声も聞きますが、まずは「整形外科」でいいと思います。

「接骨院や整骨院ではダメなの?」
という方はコチラを参考にして下さい。
 ⇒ひざの痛みは整形外科?整骨院?間違った病院の選び方

「筋肉痛が治らない・・・もしかして、他のケガ?」
という方はコチラを。
 ⇒これが筋肉痛とほかの怪我の見分け方 | 肉離れや靭帯損傷との違いとは

お大事にして下さい。

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