サッカー・バスケ・バレーのオスグッド | 病院でよく受ける質問

  • LINEで送る

サッカー・バスケットボール・バレーボール・陸上などを行う10~15歳に多発するオスグッド・シュラッター病。

『オスグッド病とは?』分かりやすい説明を読みたい人は ⇒【小・中学生】膝の下の骨が出て腫れて痛みがある

親としては「子供の足の痛み」が分からないだけに可哀想ですし不安ですよね。

「部活を休みたいけど休めない」
「背が伸びなくなるって本当?」
「ただの成長痛だからわざわざ病院行かなくても。。。」
「全くスポーツしないのになるの?」
「出っ張った骨は一生元に戻らないの?」

ここでは、
【医療現場で患者様からよく聞かれるオスグッドについての質問】を、あなたとシェアしたいと思います。

スポンサーリンク

部活を休みたいのに言えない

オスグッドは運動量をおさえたり一時中止し、自分で出来る方法を行うことでかなり改善されます。

しかし、実際には「休みます」と言えない状況がとても多いのです。

診察室で、オスグッドを発症している子さんたちに「少し運動をセーブできる?部活(クラブチーム)は休める?」と聞くと・・・

「休むと陰口で『サボり』と言われる」
「雰囲気が悪くなる」
「先輩に悪く思われるかも」
「あの先生が『ハイ、休んでいいよ』って言うわけがないよ~!」

このような理由で部活やクラブチームを休めないお子さんはとても多いのです(特にまじめな子は)

初期のオスグッドなら「サポーター、クールダウン、ストレッチ」で治ってしまう子も多いですが、進行してくると話は別です。

14歳の男の子のレントゲン写真を見て下さい。

遊離した骨片があります(右ひざ)
オスグッド病のレントゲン

オスグッド病になってもサッカーの練習を休めず続けたことで、ついに(痛みで)歩けなくなってしまいました。痛みで顔をゆがめて可哀想なほどでした。

これは、オスグッドでも重度の方で、このまま我慢して続けていると骨片が分離して(はがれて)しまい大人になっても痛みが残ったり手術となる人もいます。

今後もそのスポーツを続けたいのであれば、ここで休む決断をしないといけません。

厳しいようですが、お子様本人のためなのです。

休むためのヒント4つ

  1. 病院へ行って診断してもらう
    「休もう」と決めたならば、まずは病院へ行って正確な診断を。
    顧問(コーチ)やチームメイトに「病院でこう言われた」と言わないと、「本当に痛いのかな?」と疑われたり、「病院行かないなんて。。。本気で治そうと思っているのかな?」と勘違いされてしまうお子さんが多い。
  2. 通院を理由にする
    「医者に毎日治療するように言われた」と言ってしばらく通院を続ける。
  3. 軽い練習だけ参加
    ハードな練習をこなす強豪チームなら、なおさら「みんな頑張ってるのに。。。」という”本人を責める感情”がチームメイトに膨らんでしまう。
    こういった場合、どうしても練習に参加するならば「軽いものだけ参加してハードな練習は見学」などの工夫を。
  4. 見学するのなら、工夫して「自分に何ができるか?」をよく考える
    お子さんのチーム内での立場(人間関係や責任ある立場か?など)をよく考える。
    チーム内で軋轢が生じないよう、たとえば皆と同じ場所(グラウンドの端など)で脚に負担のかからない練習を行い、パフォーマンスの低下を最小限度に抑えながら、チーム内にも配慮する。
    また(人が見ていようと見ていまいと)雑用などを自ら行いチームメイトやコーチ・顧問に「誠意」を見せる。本人がそういう「覚悟」を持って本気で取り組めば陰口をたたかれる事も減っていく(経験済みです)

背が伸びなくなるって本当?

「オスグッド病の子は背が伸びない?伸びにくくなる?」
逆に、
「オスグットになると後で(高校から)背が伸びるの?」

これもよく聞かれるのですが、猫背にならないよう姿勢を気をつけていれば、オスグッド病と身長の伸びに直接的な影響はありません。

■背が伸びるしくみ

どんどん成長する時期の骨には『骨端線(骨端軟骨)』という「身長を伸ばす部分」が存在しています。
この部分に成長ホルモンがはたらき骨が伸びて(背が伸びて)いくのです。
この骨端線が消えると身長の伸びも止まります。男子で15歳~18歳くらい、女子で13歳~16歳くらいと言われています。
骨端線はレントゲン写真で確認することができます。

「オスグッドは成長痛であり成長している証拠だから背が伸びる」と言う方もいるようですが、これもまったく根拠がありません。

そもそも「オスグッド病」と「成長痛」は別の病気なのです。

オスグッドは「成長期に起きる骨端炎・骨端症(こったんしょう)」です。成長期に発症するから成長痛と混同されているだけでなのです。

ただの成長痛じゃないの?違いは?

皆さん、「成長痛」と混同されている方が多いですが成長痛とオスグッド病は違う病気です。

成長痛とオスグッド病の違い

  • 多発する年齢
    ・成長痛 ⇒ 2~10歳に多い。
    ・オスグッド ⇒ 10~15歳に多い。
  • 原因
    ・成長痛 ⇒ 「ハッキリした原因は未だ不明」という見解が多い。
    ・オスグッド病 ⇒ 「骨と筋肉の成長の異差」「オスグッドになるところは軟骨のため負荷がかかりやすい」「ももの筋肉のしなやかさが失われるため」など。
  • 痛むところ
    ・成長痛 ⇒ 足全体が痛がる(特に夜)押しても特に局所的に痛むところはない。
    ・オスグッド病 ⇒ 膝の下の脛骨粗面(けいこつそめん)だけ局所的に痛む。
  • 「出っ張り」があるかないか
    ・成長痛 ⇒ どこも出っ張らない。
    ・オスグッド病 ⇒ ひざの下が出っ張ってくる。

「ただの成長痛」と判断してしまい、最悪はそのスポーツ(サッカー、野球、バスケットボール、陸上、バレーボールなど)を辞めなくてはいけなくなり、かわいそうな思いをさせてしまうご家庭もありましたので軽視は禁物です。

「病院で『ただの成長痛です。とくに治療はありません』と言われたのに痛みが消えない。」という場合はこちらの症状がないかチェックしてください。

全くスポーツしないのにオスグッドになるの?

確かにスポーツをするお子さんに多いです。

しかし、スポーツが”直接的な原因”ではないのですから、「スポーツはやりません」というお子さんでも実際にオスグッドで来院しています。(体育の授業もありますから多少は動くでしょうが。。。)

また、猫背などの姿勢の悪さも影響しています。

姿勢を正すため、無意識に脚に不要な緊張力が毎日毎日かかると太ももの筋肉が硬くなり”しなやかさ”が失われオスグット病につながります。

最近はスマホを覗き込むように見ているお子さんが多いので中学生の猫背は確実に増えています。

出っ張った骨を元に戻す方法は?

特に女子などは、美容上こぶのようにポッコリとしたふくらみが気になります。

しかし、残念ながら一度出た骨は元にもどらないのです。

出っぱっている部分を押しても、逆に炎症を増大させるだけで決して押して引っ込むものではないのです。

ですから、そうならないために早めの処置が肝心なのです。

また、今以上に出っ張らないために根本的なオスグッドの原因を理解して「生活」や「運動」の部分を改善していかなくてはいけません。

  • LINEで送る
スポンサーリンク

サブコンテンツ

このページの先頭へ